竹島=独島問題ネットニュース 18
2009.2.24
竹島=独島問題研究ネット発行
 記事一覧

1.シンポジウム「竹島/独島問題の平和的解決をめざして」(2/21

2.企画「竹島問題をどう考えるか」(2/14

3.広がる知韓派に危機感、松江で「竹島の日」記念式典

4.竹島の日行事、方向性転換を

5.新年度は幅広い意見交換の場も/Web竹島問題研究所/2009年度事業など協議

6.市民の顔した右翼の時代の到来か、市民団体化する右派勢力

7.韓日漁業交渉、EEZ内漁獲割当量6万トン据え置き

8.日本の領有権主張を批判、君島氏がソウル大教授に

9.ロー・ダニエル『竹島密約』発刊

10.論説「竹島/独島はだれのもの?」『週刊金曜日』2009.2.20

11.高井三郎「竹島砲爆撃作戦は可能か?」『軍事研究』2009.3月号

 

【内容概略】

1.シンポジウム「竹島/独島問題の平和的解決をめざして」(2/21

 日本・韓国共同シンポジウム「竹島/独島問題の平和的解決をめざして」が「子どもと教科書全国ネット21」および「韓国・アジアの平和と歴史教育連帯」の共同主催により130名を集めて東京で開催された。報告は俵義文「竹島/独島は日本の教科書にどう書かれているか」、李信澈「独島/竹島問題の包括的な解決のための提言」。講演は下記のとおり。

(1) 池内敏・名古屋大学教授「対話を成り立たせるために」

http://www.kr-jp.net/ronbun/ikeuchi/ike-090221.pdf

(2) 許英蘭・蔚山大学助教授「独島/竹島問題再考」

              http://www.kr-jp.net/ronbun/msc_ron/hury-090221.pdf

 

 

2.企画「竹島問題をどう考えるか」2/14

 「韓国併合」100年・市民ネットワーク(関東)主催の企画「竹島問題をどう考えるか」に49名の市民が参加した。朴炳渉報告「竹島=独島は固有領土か、強奪領土か」によると、江戸時代、幕府も鳥取藩も、「竹島」(当時は「松島」と呼ばれていた)を自国の領土とは考えていなかったとのこと。また明治政府も当初、それを引き継いだとのこと。

若宮啓文「ソウルでの竹島問題国際シンポジウムの報告」によると、韓国と日本の熱気  には「1001」ほどの差があり、韓国の主張には事実認定の前に、「正邪」の価値観があり、エモーショナルになりがちとのこと。それに対して、日本は一般的に無関心だが、韓国の反応が日本のナショナリズムをかきたてるとのこと。

http://www.han.org/a/half-moon/hm137.html#No.981

 

 

3.広がる知韓派に危機感、松江で「竹島の日」記念式典

              産経新聞2009.2.23

同(島根県松江)市内の「くにびきメッセ」で開かれた、竹島が日本領であることを否定する書籍『竹島=独島問題入門』の出版記念集会では、著者の内藤正中(せいちゅう)島根大名誉教授の対談ビデオが流された。・・・この日、「竹島の日」記念式典の参加者は520人だが、知韓派の集会には約700人が集まった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090223-00000070-san-pol

出版記念講演会、http://www.hns.gr.jp/ibent090222/event090222.htm

 

 

4.竹島の日行事、方向性転換を

              山陰中央新報、2009.2.23

 四度目を迎えた二十二日の島根県の「竹島の日」。松江市の県民会館では例年通り、記念式典と領土問題講演会で構成する記念行事が開かれたが、問題解決へ向けた具体的な進展がない中、いらだちを募らす関係者や参加者からは、行事の在り方や国の対応について不満が噴き出した。

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=510268004

 

 

5.新年度は幅広い意見交換の場も/Web竹島問題研究所/2009年度事業など協議

           島根日々新聞、2009/02/24

研究所のあり方については、メンバーから「もっと広がりがあるものにできないか」との意見があり、副教材の作成にかかわったメンバーらを加えた意見交換の場を設けることを新年度に検討することにした。また、今年度八回開催した竹島問題公開講座については、来年度は四回を予定。より幅広い観点から竹島を学ぶため、日本側の主張に異論のある研究者を講師とすることも検討する。

http://www.shimanenichinichi.co.jp/kiji/show/6722

 

 

6.市民の顔した右翼の時代の到来か、市民団体化する右派勢力

              日刊ベリタ、2009/02/23

 今回のデモでは目算で3040人ほどの市民が参加。その多くは日章旗を掲げ、「竹島を韓国から奪還しよう!」「竹島を韓国領だと主張する『不逞朝鮮人』を日本から叩きだせ!」などのシュプレヒコールをあげながら、「そこの朝鮮人!竹島を返しなさい!」などと書かれた横断幕を広げて、渋谷一帯を練り歩いた。このデモ隊は先頭に街宣車を走らせていたが、軍歌などは流していない。

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200902231138491

 

 

7.韓日漁業交渉、EEZ内漁獲割当量6万トン据え置き

聯合ニュース、2009.2.23
【ソウル23日聯合ニュース】韓国と日本は17~20日に東京で第11回韓日漁業共同委員会第2回会合を開催し、ことしの入漁交渉に妥結した。農林水産食品部が23日に明らかにした。

 両国は、相手国の排他的経済水域(EEZ)内での漁獲割当量を昨年水準の6万トンに据え置き、入漁許可隻数は昨年の1000隻から940隻に減らした。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2009/02/23/0200000000AJP20090223003400882.HTML

 

 

8.日本の領有権主張を批判、君島氏がソウル大教授に

朝鮮日報、2009.2.2

 ソウル大が1日に明らかにしたところによると、同大は先月30日に人事委員会を開き、東京学芸大教育学部教授(東アジア近代史専攻)の君島和彦氏(64)=写真=を歴史教育科正教授として採用することを決定したという。

 君島教授は、10年間の研究を通じ073月に完成した歴史教材「韓日交流の歴史」の出版を主導した代表的な知韓派の歴史学者で、現在は日本の歴史教育者協議会副委員長を務めている。

 

 

.ロー・ダニエル『竹島密約』発刊

 1965年6月22日、14年におよぶ交渉が妥結し、日韓の国交正常化が実現した。その5カ月前、交渉の最後の難問だった竹島(独島)問題が、河野一郎国務大臣と丁一権総理の交わした密約をもって決着をみた。それは「解決せざるをもって、解決したとみなす」との「棚上げ」策を骨子としていた。

草思社 2008/11/01 出版)278p / 19cm / B6判、¥1,785

 

 

10.論説「竹島/独島はだれのもの?」『週刊金曜日』2009.2.20

(1) 俵義文「日本政府が竹島問題を教科書に載せたい理由」

 2005年に島根県が「竹島の日」を制定し、これに韓国が強く反発・抗議して以来、竹島問題は日本の歴史歪曲問題として日韓で対立が続いている。08年7月、政府・文科省が竹島/独島を学習指導要領の解説書に記述したため再び外交問題になった。

http://www.kr-jp.net/member/media/z-2009/tawara-090220.pdf

              (パスワード必要)

(2) 李信澈「韓・日両市民の間に冷たい風を吹かせないために」

 韓・日両市民社会の間では、これまでに相当の信頼関係が築かれてきた。特に韓国の市民社会はあらゆる面において、盲目的な民族感情から脱して日本を受け入れる準備を進めている。独島問題の教科書記述は、そうした成果を瞬く間に水泡に帰させてしまう、危険な仕業だ。

http://www.kr-jp.net/member/media/z-2009/lees-090220.pdf

              (パスワード必要)

 

 

11.高井三郎「竹島砲爆撃作戦は可能か?」『軍事研究』2009.3月号

 本論説は好戦論者である中村粲「已むなし、竹島ミサイル砲撃」『WiLL2008.10の提言を軍事的に考察したものである。日本は竹島=独島を簡単に占領できるが、その報復として対馬が韓国に占領されるので、対馬などに先端技術の火力、機動力、情報能力を有する5千人規模の旅団を常駐させるべきである、また、日韓紛争の間に中国は尖閣諸島を衝く可能性があると提言する。このように自衛隊関係者の好戦的な議論が一部でおこなわれていることは警戒を要する。

http://www.kr-jp.net/member/media/z-2009/takai-0903.pdf

http://www.kr-jp.net/member/media/nakamura2008.pdf

(パスワード必要)                                                                                 

 以上